こんな私と、あんな彼。
第1章

勘弁してください

ダダダダッドーーーッッ


『いったーーーーーぁ!!!』






あたしは焦って階段から転げ落ちた。
でも痛みなんて気にしていられない。
遅刻したら、ハゲの説教だ。



リビングに入ると、ママがいた。


『何で起こしてくれなかったのー!学校遅刻しちゃうじゃん…』

「あら?今日は土曜日でしょ。学校休みじゃない。」






??

『休み…ど……曜日…?』


そうだ。今日は土曜日だ。
あたしは何をしているんだ?
勘違いして慌てて階段から落ちて。馬鹿だ。
しかもよく見たら
制服のボタンは掛け間違っていて、
靴下も左右で違う。寝癖なんてもうバリバリだ。
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