こんな私と、あんな彼。
――美羽side









………何で?

何で隣にいるの?



『何で一緒に行くの…?』


「一人でいると、なぜか女が寄ってくる。うざいじゃん?」





それはあんたがかっこいい顔してるからでしょ?
てゆかさ、それじゃあたしが睨まれるんじゃん!!

「飴舐めてんの?くれよ。」

『やだよ。』

「よこせよ。」

『やだね。』

「くれねーとバラす。」

『何味がいい?』

「ぶっ……桃。」



きぃーーー!!あたし桃が1番好きなのに!脅すとかひどい!汚い!!!

ニコッ
「サンキュッ。」








ドキッ


!!???
何で今ドキッてしたの??こんな近くであんな素敵な笑顔見たら、恥ずかしいよ。




今の¨ドキッ¨は、かっこよさに驚いたからだ。うん。

きっとそうに決まってる…。







「お前寝言うるせぇのな。『あたしはコロッケの味方だ!!』って何だよ……ぶふっ。馬鹿だな馬鹿。」








絶対そうだ。
笑いたきゃ笑え。

あたしはコロッケの味方です。
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