こんな私と、あんな彼。
「うおおぉーーー!!」
スカッ
「ちっきしょー!何で全然当たらないんだ…」
今は体育。なぜかドッチボール。
男子対女子でやってて、当然ながら男子の圧勝。なんだけど……
美羽一人が残ってる。
いくら投げても除ける。
ボール三つも使ってんだぞ?前後左右から飛んでくるんだぞ?
それを取ろうともせず、ただただ除ける美羽。
キーンコーンカーンコーン
「よーし終われー。男子の勝ち〜。」
「翔おっつー。桃谷相変わらずすげぇよ。笑」
この声は明だ。
『あいつすばしっこすぎじゃね?』
「だよな。でも桃谷って運動神経抜群だぜ?あんな可愛い顔して。」
『顔は関係ねーだろ。』