こんな私と、あんな彼。
――翔side



_________
_____



『……ッ………ておい!どこだよ屋上!!』


走って教室出て来たはいいけど…

俺屋上どこだか知らねぇじゃん。





はぁ………。


まじ、



情けねぇー。















俺がしゃがみ込んでいると、ギャル三人が泣きながら走って来る。




「…ぅっ……あんなこと言うなんてひどって…ぇえ!?佐野君!??」


うわっ


何だこれ………

同じ人間の顔とは思えない……。


デコから下が真っ黒。
涙も真っ黒。



「ねぇ佐野くぅ〜んサボりぃ??一緒にサボっていぃ〜〜?」


『……。』

「あれぇ?聞こえなかったかな?ねぇねぇ〜。」



近付くな…


うーわ香水キツッ

顔……近くで見ると更にやばい。



無理。
< 33 / 103 >

この作品をシェア

pagetop