こんな私と、あんな彼。

「なんつーか。なんかあったら、言えよ。」



『え?』



「だから!言えよって…。」


『…うん。あり……がと?』





そう言い、あたしの頭をくしゃっとして、
翔は自分の部屋に戻っていった。



なんだったんだろ?

てゆか、翔ってあんな優しかった??







頭くしゃってされたとき…












ちょっと

ほんのちょっとだけ、



心臓の音が、いつもより、いっぱい聞こえた気がしたんだ。
< 37 / 103 >

この作品をシェア

pagetop