こんな私と、あんな彼。
――翔side




トントン















俺は今
美羽の部屋の前。

…心配、だったんだ。
今日のことが。



ガチャ





「あー、うん。いましたね。」


やっぱり。あれは美羽だった。







『だから!言えよ。』


キョトンとする美羽が、なんだか可愛く見えて。
俺は美羽の頭をくしゃっとして、部屋を出た。


















『………俺…』



おかしい。
今日だって柄にもなく、美羽の心配して教室飛び出して。


今だって、可愛いとか、思ったり…










なんだかよくわからない気持ちのまま、その夜は眠りについた。
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