こんな私と、あんな彼。
『いやいやいやそんなことはありえないですってば。』
ないない!それにあたし、“恋”したこと…ないし?
「佐野といると、ドキドキするんでしょ?佐野が他の女といると、嫉妬するんでしょ?」
『そうとも……言うの…?』
「恋!よかったね!初恋♪♪」
嘘でしょ…?
暫く放心状態になっていると
「美羽?お前の…」
誰…?って
『ちっ違う違うってば!!』
「……そ?でも、これは明らかにお前んだろ?」
そう言って翔は
うさぎさんのハンカチを差し出してきた。
……あたしのうさちゃん。
『うん。あたしのですありがとです。』
翔は、何だ?と言うような顔で友達のところに去った。