こんな私と、あんな彼。
――美羽side






ただ今
海斗と空き教室におります。
二人きりです。


いつもなら、用事があれば廊下や教室で話すのに…






『海斗?どしたのこんなとこまで来て。』


あたしの声に、海斗が振り返った。











……何?

何でそんな真剣な顔して

真っ直ぐあたしを見るの…?


「美羽?俺、何年も前から。





美羽が好きだ。」




…?

『……あたしも、好きだよ?』





何を改まって言うんだ?
キョトンとして海斗を見た。





「はぁ……そうじゃなくて。幼なじみとしてじゃねぇ。一人の女の子として、美羽が好きなんだ。




俺と、付き合ってほしい。」


















なぬ…………?



『………………ぅえ!?嘘じゃ…なくて……?』





「俺本気だから。返事待ってるから。」





















海斗が先に教室を出て行き、あたしは混乱したまま自分の教室へとぼとぼ歩く。
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