こんな私と、あんな彼。
バラバラバラ……


『………』


「う……っわ………」




下駄箱を開けたら、チョコが流れてきた


『はぁ……』


だからなんだよこれ
こんなとこ入れたら汚いだろ…



「し……しょぅ!ず…ずる!!なにこれっ」


『…休めばよかった。』







とりあえず、チョコを鞄に詰めた。



『ほら。早く教室行くぞ。』


「…せ……センキュー…!!」



美羽の鞄に。

嫌がるかと思ったら、喜んでるし…。



ちょっとはさ?やきもちとか……ねぇの?


こんだけチョコ見れば、もうさすがに何の日だか気付いただろう、と

















思った俺は甘かった。
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