遠くにいる君に。






「……」





その姿を、幼い頃の私と陽向に重ねてみていた。





あまりにも、似ていた。




その姿が。あの日とフラッシュバックする。





「……結菜、忘れられないのは仕方ないよ。少しずつ、思い出にしていこう。俺も、頑張るから。」






その言葉に、日向を見るといつもと変わらない笑顔で、




私を見つめてくれていた。





また、涙腺が崩壊した。





泣きながら、優しい彼に感謝を伝えた。






「ありがとう……」






ありがとう、ありがとうって……何度も。


































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