遠くにいる君に。
■第4章 彼女の涙
あの日から*結菜side
「結菜、おはよ」
いつもと変わらない笑顔を見せてくれる彼に、
このままでもいいのかなと、思ってしまう私がいる。
日向の命日からもう、10日がたって、季節はもう夏。
春に日向と出会って、私と一緒にいるせいか、日向の雰囲気がすごく変わってしまったように思う。
女の子たちからも、好きだった日向じゃない、なんて言われているのを見てしまった。