遠くにいる君に。
201、202、203!
ついたときには、病室の前に南が立っていた。
「南!」
「お、大瀬くん…!
きてくれたの!」
「結菜は?!」
そう南に言うと、また、南が顔を伏せた。
「結菜は、結菜はね………車とね、接触したんだけど……出血もあったけど、幸い命に別状はないし、意識も直に戻るみたいだよ……」
おもっていたような、最悪の事態ではないみたいでほっとした。
でもそのわりには南の顔が浮かなくて……また、嫌な予感が頭をよぎった。
「…結菜は、家に向かって事故にあったのか…?」
核心に触れた瞬間、南の肩がびくっとゆれた。