遠くにいる君に。







コンコン



「……結菜?」



ドアをノックして、結菜を呼んだけど、返事なんて帰ってくるはずもない。


ゆっくりとドアノブに手をかけて開ける。



結菜の部屋は個部屋だった。




「…結菜ー?」



カーテンをぺらっとあけると中を覗いた。






そこには、目を閉じた結菜がいた。



生きてるのかって思うほど、綺麗な顔立ち。



でもその額には、痛々しく包帯が巻かれている。





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