遠くにいる君に。
目が覚めると朝だった。
いてて…腰も首も痛い。
どうやら俺は結菜の病室で一夜を明かしてしまったらしい。
握っていたはずの手がいつのまにかなくて、
ばっと上をむくと
ベッドをおこしてスクールバッグに入っていたらしい小説を読む結菜がいた。
「ゆ、いな」
「あ、日向。おきた?」
結菜は小さく微笑みを浮かべて俺を見ている。
「結菜、だ、大丈夫なのか?どこも痛くないか?けがは?」
メニュー