遠くにいる君に。
彼がいる場所*結菜side
「結菜……お前さ、どこに行く途中で、事故に遭ったわけ?」
日向が発した言葉が頭の中でフラッシュバックする。
何度も響く。
──────この人はもう、気づいてる。
頭がそう理解した瞬間、私は日向の手をはがした。
「結菜……」
そんな悲しそうな顔で見ないでよ、やめてよ。
私が、私が……悪いってことなんてわかってるよ。
だから、やめて、やめてよ……
私を、見ないで…………
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彼がいる場所*結菜side