遠くにいる君に。




あとから知ったことだけど、

陽向は隣の家の子だったらしい。



陽向は1人で砂遊びをしている私に声をかけてきたの。



「ねえ、なにしてるの?」


陽向は私と初対面だったにも関わらず、満面の笑みを浮かべてた。




私は人見知りだったのに、

「砂、で、おしろを、作ってるの……」




「おしろ!?すごい!おれもいっしょに作っていい!?」




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