大きな木
こんな様子が見えました。

まずお母さんから産まれました。

その時、よく産まれたねとほめてくれました。

次は、少し育ってからのことです。お母さんが苦しい表情で働いています。でも私を見るときは、笑顔でした。

私が9歳の時です。私はみかんの木と話しています。


11歳の時です。....................私には思い出がありません。短い短い人生でした。私には夢がありませんでした。せっかくこの地球に産まれたのに。


私はいまから死んでしまうんだな。誰も助けてくれる人はいないんだな。ということをしっかりわかっていました。

苦しい.....。

あの大きな木はどうしたかな。燃えてしまったんだね。じゃあ、待っててね。お母さんも待っててね。

その時一本の光が目に入りました。そこに向かい、上を見ると優しいお母さんの顔と大きな木がありました。今からそこに行くからね.....。


でも、私は死にたくなかったの。

ほんとに死にたくなかったの。大人になるまで生きていたかったよ。
だから、戦争がない時代に生まれた人は限りある命を大切にしてね。
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