幻想月夜
 公園には春に咲くサクラが咲き乱れていました。この公園で一番大きな木です。



 花びらが舞い散る中青年が。



「花は何度でもまた咲く。花が散っても、終わりじゃないんだ。人も同じーーあきらめても、終わりじゃない。また始まるんだよ物語が」

「そうね。今なら……あなたのいいたいこと、わかるわ」

「それはよかった。キミに会えたら、いおうと思ってたことがあるんだ」



 青年は少し緊張したように、でもはっきりと口にしました。



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