甘いキスのねだり方
「村上もここで休め!

お前が救護室にいるとうるさくて

他の者が休めん



ただし棒倒しは出れるようなら出ろ!

お前がエースなんだから」




「はーい!」



ガラガラ…ピシャン!



先生も出て行って

再び保健室に訪れる静寂



あたしが寝てるベットに

弥彦が腰掛けた




「弥彦お腹大丈夫?」



「何も問題あらへんで!」




冗談か…




「朝日こそ、大丈夫なん?」




それは…


あたしが倒れたことの心配?




それとも…




「顔色良うなったな!」


弥彦はあたしの前髪をくしゃくしゃ触った


「うん…」




多分倒れた方の心配だ



でもあのタイミングで先生と来てくれて




ピンチを察して来てくれたからだと


思ってしまう
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