不機嫌なアルバトロス
世界中の誰か一人でも。
自分のことをすごく好きでいてくれる人がいたなら。
私がどんな人間でも、全部ひっくるめて愛してくれる人がいたなら。
そんな人に出逢えたなら。
それが、私の理想であり、目標だったけど。
今の自分の状況はとてもそうとは言えない。
だけど、世界中の誰が私を好きで居てくれなくても。
反対に誰かが好きになってくれたとしても。
私は貴方と出逢ってしまったから。
その時から、人生計画の歯車は狂ったらしい。
もう、貴方以外は考えられない。
いつか、必ず。
完全に、振り向かせて見せるんだから。
なんていったって、私は。
奇跡に近い、アルバトロス。
絶対に、飛びきってみせる。
青い、空を。
―fin