不機嫌なアルバトロス
「貴方…何者?」


じぇんとるまんなあの人は何処(いずこ)?


「中堀空生っていうのは、本当なんだけどな?」


私の問いかけに、相変わらずにやっと笑って私を見つめる金髪…もとい、中堀さん。


「でも、ま。そんなに色々話している時間はないんだよ。櫻田花音、君にしてもらいたいことがある。」


彼は世間話でもするかのように軽い感じで。


その長い足を組み替えて。


「2週間だけでいい。俺の妹になってくれないかな。」


と、言った。



「―は?!」



当然、私は素っ頓狂な声をあげた。
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