またあなたに初恋します
放課後になり、優子がやってきて
「とも〜部活行くよ〜!」っと声をかけてきた。
「うん、ちょっと待って!」
私と優子は野球部のマネージャーをやっている。
もちろん、優子が誘ってくれたのだがこれがなかなかきつい。
「優子、次の試合かてるかな?」
「まあ、稀に見るピッチャー不足だからね〜、打つのはあいつがいるから問題ないんだけど」
カキーン、次々にボールが柵を越えていく。
「今日も豪快に飛ばしてるね」
「根っからの野球馬鹿だからね〜」
「なになに?もしかして俺の話?」
「慎吾あんたちょっと手抜きなさいよ、ボール取りに行く後輩君たちがかわいそうでしょうが!」
「そんなことで試合には勝てないだろ!」
「慎吾がまともなこと言ってる!」
「とも!そこ驚くとこなの?」
「つい・・・」
「ね〜あれって沖君じゃない?」
「え?」
優子が指差した方を見ると沖君が立っていた。