またあなたに初恋します
微妙な2人


沖君が野球部に入ってからやたら慎吾にからまれている。

「次は打つ!お前の球をスタンドに運んでやる!」

「はいはい・・・頑張ってくれ4番」

最近このやりとりを毎日のようにしている。

「とも〜」

優子がまた両手いっぱいにラブレターを抱えてやって来た。

「毎日、毎日、お疲れ様です。」

「まったく、大変なんだからね〜」

「それも優子が可愛すぎるのが悪い!」

「人ごとみたいに言ってるけど、友美もでしょ!」

「いえいえ、優子さんにはかないません・・・」

「相変わらず2人ともすごい量やな!」

慎吾が話に割り込んでくる。

「優子はわかるけどなんで私まで・・・。」

「なにいってんの!学年1の優等生で野球部のマネージャーでおまけに眼鏡ときたら男子どもの憧れでしょ!」

「出来過ぎだな!」

「もう2人とも!からかわないで!」

「とも、顔あか〜い」

「もう!」
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