またあなたに初恋します


「いや、四年前より今の中村さんの方が全然可愛いと思うよ、野球部の奴らもそう言ってるから。」

やっぱり沖君可愛いと言われると恥ずかしくて顔が真っ赤になる、しかも、真顔でいってくるから尚更。

「沖君もかなりかっこよくなってて驚いたよ、向こうでも、もてたでしょ?」

「ん〜、確かに告白は多かったけど、付き合うとかはなかったな。」

「そうなんだ・・・」

心でホッとしてるわたし。

「逆に中村さんは?彼氏とかいないの?」

「いないよ」

「そっか、でも俺もそろそろ彼女欲しいかも」

「え・・・?」

沖君からの意外な言葉に驚く、もう手紙のこと覚えてないような一言だったから。
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