またあなたに初恋します

待ち合わせ場所にはもう慎吾が来ていた。

「ごめん、まったよね?」

「いや、さっきついたところや」

「そ、よかったぁ~」

「しかし、浴衣でくるとは思ってなかったから驚いたで」

「お祭りっていったら浴衣でしょ?どこかへん?」

「いや、変なとこはないで、めっちゃ可愛いで」

「え?」

「やから、浴衣姿可愛いっていってんねん!」

慎吾の顔が赤い、つられて私も赤くなってしまう。

「なにいってんのよバカ!いくわよもう!」

「そうだな」

「すごい人!」

「はぐれんなよ」

そういって慎吾は私の左手を握ってきた、いわゆる恋人握り。

もちろん、はじめてで相手が慎吾ってわかっていてもどきどきしてる私。

「リンゴ飴食べるか?」

「うん、」

意外と慎吾は気を使ってくれている、慎吾もなんだかんだで学校の女の子には人気がある。

「俺、射的やりたいやけどええか?」

「うん、いいよ!」
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