またあなたに初恋します
初めて沖君と会ったのは三年生の時、もうその時には沖君は誰とでも仲が良く、男子・女子、クラスを越えて人気者だった。
初めて喋ったのは運動会の練習の時、沖君が怪我をして保健係だった私が保健室へ連れて行ったときだった。
「ありがとう、中村さん」
「ううん、私、係だから気にしないで・・・・。」
私は少し声が震えていた、だってクラスの子とすらあまり喋らなのにまして男の子なんて緊張感でいっぱいだった。
「中村さんと喋るの初めてだね!」
「うん・・・」
「中村さんはあまり喋ってるとこ見ないけどにがてなの?」
「うん、にがて。」
「そっか、じゃあ僕が話しかけるから、得意になっていこう!」
「え!」
沖君の言葉に本当にびっくりした。