またあなたに初恋します
「ん?」
私の机のなかに水色の見覚えのない手紙が入っていて
「なにこれ?」
外にはなにも書いてなくて中身を見ると
『放課後、屋上で待っとる。 慎吾』
短くそう書いてあって
「これって・・・まさか」
慎吾の方を見ると目があいすぐに目線をそらす私
本当に慎吾はわたしのことを好きなんだ・・・
だけど、私は慎吾のことそんなふうに見たことないからどうしたら
「優子〜どうしよう!」
お弁当を持ちながらため息交じりに優子に駆け寄る
「なに?どうしたのよ、急に?」
「慎吾に呼び出された!」
「やっとか!」
「もう!」
「で?ともの返事は?」
「無理だよ、慎吾はやっぱりいい友達でそれ以上の感情なんて私にはないから」
「そう、でも慎吾は本気みたいだからちゃんと答えてあげなきゃね」
「うん、わかってる」
「頑張って!」
そういって私の頭をポンポンと二回たたいてくれた優子
「ありがと、優子」