またあなたに初恋します
男子に呼び出されてきちんと告白されるのは初めてでそれが慎吾だなんて
「はあ〜」
ため息交じりに階段を一段一段上がる私
ドアを開けると慎吾がこちらを向いて待っていてくれた
「よ!」
「うん・・・」
なんでそんな軽い感じなのよ!っと心のなかで突っ込む私
「・・・好きだ!友美、俺と付き合ってくれ」
「・・・」
どストレートの告白、野球馬鹿の慎吾らしい
「あかんか?俺じゃ」
「ごめん・・・私慎吾のことそんなふうに見たこと無くて」
「他の誰よりも大事にする、約束するから、俺の彼女になってくれないか?」
「・・・」
本気の告白に返す言葉が見つからない
「黙りは肯定って受け取るで?」
「ちょっと待って!それ反則!」
「やっと喋ったか」
「もう!慎吾のばか!」
そういって慎吾の頭を叩く
「で?告白の返事は?友美の正直な気持ちでいいから」
今度は慎吾が私の頭にポンと手を乗せていう