またあなたに初恋します
「俺、修学旅行初めてなんだ、転校した学校はもう終わっちゃってて」
「そうだったんだ」
沖君が転校した学校のことを話すのは初めてかも
「だから今はすごく楽しいかな・・・」
「良かった!やっぱり修学旅行は楽しくなきゃね」
「それに中村さんとも長い時間いられるしね・・・」
「よっしゃー!俺の勝ちや!」
沖君が喋ったと同時に慎吾が大声を出したから最後まで聞き取れなくて
「沖君今なんて言ったの?」
「長い時間中村さん達とも居られるって」
「そっか!そうだね」
「雄大変わって!慎吾の相手もう無理」
優子が手を横に振りながらこちらにやってきて
「わかった!お疲れ」
そう言って卓球台に向かった沖君
「どんだけ体力あんのよ、慎吾って」
「慎吾だからね、底なしじゃない?」
「確かに!」