またあなたに初恋します

学年が上がるにつれて沖君は女の子から告白をされるのが多くなっていた。

スポーツもできて学年1の人気者そんな沖君がもてないはずがない、頭ではわかってるつもり、だけど胸がチクチク痛い。

「沖くん好きです・・・」

今日も同じ学年女の子からの告白・・・。

たまたま聞こえてきてしまった、でも沖君の答えが気になって足が動かない。

「ごめん、気持ちはうれしいよ、だけど俺好きな奴がいるんだ。」

「え・・・」

思わず声が漏れてしまった。

「そっか、じゃあ無理だね・・・、分かったよ。」

そう女の子は沖君に言って帰っていく、肩が震えていて泣いてるのがわかった。

沖君の好きな人って誰だろう、その日からそればかりが頭の中をグルグルと回っていた。沖君は誰とでも仲がいいからまったくわからない。
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