またあなたに初恋します
相変わらず、私と沖君は勉強の教えあいをしている。
流石に回数は減っていて唯一私と沖君だけの時間、この時間が終わらなければといつも思っている私・・・。
「んー、だめだ!」
沖君は問題が解けないとこう言って眼鏡を机に置く。
「どの問題?」
「ここ!公式はこれ使うんだろうけど何回やっても解答が合わないいだよ。」
「えーっと、沖君ここの計算間違ってる。」
「え!本当?」
「うん、」
「あ!まじだ、さすが中村さん、算数のことで頼れるのは中村さんしかいないな。」
そう言ってまた眼鏡を掛け直す沖君。
「私にも解けない問題とかあるよ・・。」
そう言って私はちょっと疲れたので沖君とは逆に眼鏡を外す。
「んー」
「沖くんまた?」
「いや違うよ・・・」
「?」