密かな楽しみ

駅に近いこの辺りに、

引っ越してきて間もない。

おっさんになっても続けているバスケ。

親しいメンバーに誘われて、

今日は早朝から練習に付き合った。

その帰り。

遠目ではほっそりした少年に見えた。

少し近付くと、すらっとした女。

3メートルほどに近付くと、

華奢で小さいのに、妙に存在感がある。

間近に近付くと、

その顔は無垢な可愛さがある。

俺のツボど真ん中ないい女。

気がつけば、顔を覗き込んで、

にっこりしている自分がいた。








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