密かな楽しみ
2 エピローグ

大晦日


大晦日。

わたしの仕事には関係ない。

お正月も夏休みも、もちろんない。

バイク通勤には厳しすぎる寒さの朝。

強張った身体を動かしながら、

コンビニへと向かう道すがら。

あの男を探している自分。

あれから、もう随分経ったというのに、

会えると思える自分が不思議だ。

自嘲気味に口角を上げたその時・・・
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