Betrayer-ビトレイヤー-~嘘に包まれた気高き彼女~



「あんた、今でも黒間君のこと好きなの?」


こいつら……亮のファンクラブか何か?


なんでそんなこと、いちいち答えなきゃいけないんだろう。


「だったら、何?」


「言っとくけど、今更より戻そうとか無理だから」


「は……?」





「黒間君は今、新しい彼女と付き合ってるのよ」





女たちが、一斉に勝ち誇ったような笑みを浮かべる。


「ふーん……んで?だから何?」


だが、私の返答が予想外だったのか、それは一瞬にして消えた。








< 21 / 67 >

この作品をシェア

pagetop