Betrayer-ビトレイヤー-~嘘に包まれた気高き彼女~
美人な転校生……
その噂に嫉妬したのだろう彼女たちは、どうやら私の心を何かとズタズタにしたかったみたい。
だけど、その目的は……ある意味では果たせたと言ってよかった。
なぜなら、亮に今、彼女がいると知った私の手は……小さく小刻みに震えていたから。
女たちの前では平然としていたけど、嘘の仮面を付けるのは私の特技の一つだ。
教室……には、戻らなかった。
私は屋上に向かった……。