Betrayer-ビトレイヤー-~嘘に包まれた気高き彼女~
ねえ、亮……
確かに私たちが愛し合っていたあの日、あなたは言ったよね……?
「明日菜以外の女を、オレは絶対に好きにならない」と……
―嘘つき……
だけど、そんなこと……口が裂けても絶対に言えない。
だって、先に裏切ったのは紛れもなく……私だから。
自分だけのモノのはずだった。
亮の心も、体も……
だけど、彼の唇は今……私以外の、知らない女の誰かに塞がれている。