Betrayer-ビトレイヤー-~嘘に包まれた気高き彼女~
こいつに、オレの気持ちなんてわかるわけない。
もう、たくさんなんだ・・・
大切なものを失う怖さを・・・・・・オレは二度と、味わいたくはない。
「亮・・・」
翔雨の声音が、どこか悲しいものへと変わる。
誰よりも・・・
誰よりも、あいつを愛していたからこそ・・・
信じていたからこそ・・・
裏切られたときの悲しみと憎しみは、その人間を襲うのだ・・・。