*僕らの軌跡*
「笑ってたの また会えるからねって言ってたわ
ねぇ聖菜?深夜にまた会えるかしら?」
母が沈黙を破った。
「…………………」だが、私は何も言えずに 黙ってしまう。
「お母さんだって分かってるわ もう深夜に会えないことくらい、
でもね いつだって深夜がふと帰ってくるような気がするの。」
「そうだね 私もお母さんとおんなじ
深兄がいたらって思うよ。」
「きっと会えるよね」という母の言葉に私は頷くしかなかった。
『はぁ、何やってんだろ。完璧やらかした』