*僕らの軌跡*
いつものようにとぼとぼ学校に 向かっていると
「聖菜!おっはよ!」
幼なじみの神崎美桜 (かんざきみお) だ
「おはよう、美桜
相変わらず ハイテンションだね」
「そんなことないよ♪ 聖菜ノリ悪すぎー」
こうやって いつも明るく話しかけてくれる彼女が 私は大好きだ
美桜になら なんでも 話せるし 打ち明けたい
美桜のことならなんでも 知ってるし わかってあげたい
「美桜?」
「ん?なにー?」
「大好きだから」
美桜は びっくりしたようだった。
でも嬉しそうに「わかってるって うちもだよ、聖菜大好き。」
こんな会話をするのは 何回目だろうか
きっと 失いたくないんだ あの時のように
私は恐れているんだよね 大切な人を 失うことを