Kick
「ゴメンな、心配かけて」


切なそうに朋稀がいう



「何言ってんだよ」


『当たり前のことだから!あたしら三人支え合って生きてきたんじゃん』


「朋稀は俺の弟みたいなもんだからな」



新しい声がした


「涼君…」


振り返るとお兄ちゃんと大和君がいた


「大丈夫だった?」


大和君が心配そうにのぞきこむ



「ったく、アイツは何考えてんだろうな!!あ、朋稀安心しろ!競技場にははいってこれないようにしたから」


といってにんまりと笑うお兄ちゃん



「IDかユニフォーム着ないと入れないようにしてやったぜ」
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