Kick
『澪、今日はパーティーよ〜!!みんなよんできてちょうだい♪』

『はぁい』


お母さんったらまた張り切っちゃって…可愛いなぁ


あたしもあのくらい可愛いかったらよかったのに



『蒼?澪だけど…はいるよ?』


…シーン



反応無し



そーっと扉をあけるとベッドの上で寝てる蒼がいた



お風呂あがりなのかちょっと髪が濡れていた




そっと髪を触ろうと伸ばしたら蒼があたしの手を掴んだ



『あ…起きた?今日あたしんちでパーティーだって』

「ん…」



相変わらず蒼は手を離してくれない



『蒼?』



ぐいっ、と引っ張られて蒼にほっぺにキスされた



「ホントは唇がよかったけど、我慢してあげる」

といって、にかっと笑う




『〜ッ!?』

「澪、顔赤いんですけど…俺を我慢させない気?」




さ、ご飯行こう。っていってあたしの手を引っ張る





蒼は意地悪だ。
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