Kick
「澪、めずらしいな。壁にむかってなんて」


『お父さん…』



あたしを心配してきてくれたお父さんがいた。



「悩み事だろ?」


ずばりとあてられる



『う…うん。なんかあたし取り残されてるような気がして…』


「なんで?」



『みんな、サッカーうまくなったり、かっこよくなったりしてるのにあたしだけ変われてないんだもん』



ぽろぽろと涙がこぼれる。


あぁ、あたし不安だったんだ




変われてないことに焦ってた
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