蝶鬼姫
今日くらいホントにサボっても
いいんではないかと考えだす

「おい、そこっ!何してる!?」

「「ひっ!!」」

突然の低い声に二人して
ビクッと肩を震わした 

や…やばい! 
もうだめだ!!!

「なーんちゃって!」

「へ…?」 

私はつい間抜けな声を出した

そこにいたのは私達と同じ学校の
紋章を胸ポケットに
刺繍している男子生徒

「あっ!」

突然、赤茶色の髪の彼女は
声を上げた
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