蝶鬼姫
―1年前―

「おい真姫」

不意に後ろから声をかけられた。
声の主は龍桜の総長こと私の兄、
川内良だ


「おわ!いつ帰ってきたの!?びっくりした…」


1か月前に家を出てったきり
帰って来なかった
兄の姿に驚いた。

私は今、高校に受かるために
自室で勉強をしてた。

机にはシャーペン、
参考書、ノートやらが
散らかっていた。

志望校に受かるため、
努力をしていたのだが…。

そこで兄が口を開いた。

「お前、霧雨高校に行け」

急な兄の提案に声も出なかった
< 4 / 56 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop