蝶鬼姫
私は間を空けて口を開いた


「あんたが、月星帝の総長で
…月星王だって事を」

その瞬間咲夜の殺気みたいなのが
溢れ出す

そう、『月星王』
ここら辺の族で有名な族と
言えば『月星』

咲夜は『月星』と出した時点で
既に目線をこっちにやってた

私は慣れているが普通の
人が見たら動けない
かもしれない

すると咲夜が声のトーンを
下げて話す

「知らないよ だって話してないし
聞かれてもないし」

コツンコツンと誰もいない路地で
咲夜の足音が響く

少しずつ私に近づいてくる
私は少しずつ足を後ろに動かす

咲夜が言う

「あとさ、今後もその事については
学校で言いふらさないでね」

殺気がまた強くなる

さすがにちょっと
恐怖を感じる
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