ブラコンVSシスコン



化粧を直したからって、遼の顔を見れるわけがない。


何か緊張しちゃって……。


って、何で遼ごときに……そう思いながらもドクンドクン言う心臓を沈めることもできない。




あの日――。


遼に呼び出された日を思い出す。


あの日もこんな感じだったよね?


入り込めないはずのわたしの中に遼が入り込んできた感じがする。



どうしちゃったの、わたし……。






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