ブラコンVSシスコン
「へぇ~そういうこと?」
「つーか、そんなんじゃねーし!」
「どーだか……この間までさつきさつきって言ってたくせに……」
「ゆってねーし! てか、誤解だって!」
誤解……。
その言葉で確信する。
この人は遼の彼女だ。
……彼女、いるんじゃん。
ズキンと胸が痛む。
結局、あれか……彼女いるくせに、他の女と遊びに行けるくらい遊んでるってことか。
かっこよければ何でも許されるなんて思ってんじゃないの?
きっと、あれだ。
彼女とケンカして、一緒に行く人がいなくなったから、さつきを誘った。
でも、さつきは行きたくなかったからわたしに譲った。
わたしとだったら浮気のうちにも入んないだろう。
そういうことか……。