ブラコンVSシスコン
「……あんただって……相当なシスコンでしょ?」
喉の奥から低い声が出た。
ここでまた、歯向かっても子ども扱いされるだけだ。
でも、言い返さないのもわたしの気持ちが治まらない。
「……シスコンじゃねーよ」
ムッとした表情で遼がわたしを見た。
何よ、その顔。
感情のなかった顔が、急にむき出しになった。
妹のことを言われるとそんな顔するんだ……。
それって、明らかにシスコンじゃん。