ブラコンVSシスコン


そうだ! 柚奈……。


さっき、イケメンだとか言ってたし……と思って柚奈の方を見ると……。



あー完全に入ってるわ。


多分、これは何言ってもムダだな……。


明日から遼の話ばっかりだな、これは……。


せっかく平日は解放されたと思ったのに、しばらくはずっとじゃん。


地獄だ。


はぁ……わたしが大きくため息をつくと、遼がわたしの隣を通って、後ろに座る。



「え?」


思わず振り向くと、ニコッと笑ってわたしにこう言ったんだ。



「よろしくね」




その言葉に何も返事を返さずに前を向いた。







< 50 / 270 >

この作品をシェア

pagetop