届かぬ声を、君に。



そう、だよね。



誰もが、樹里ちゃんのソロを期待してた。



なのに、なんで私が.......?



「舞香ちゃん、そんな顔しないで。ソロ、頑張ってね」



樹里ちゃんが隣に来て、そう言ってくれる。



それでもまだ、二人は私の悪口を言い続けた。


二人の眼差しが、どうしようもなく怖い。



私はもう耐えられなくなって、部室を飛び出した。




「舞香!」


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